私たちの体は、無数の関節が連携して動くことで、日常生活のあらゆる動作をスムーズにこなしています。その中でも特に重要なのが「環軸関節（かんじくかんせつ）」です。環軸関節は、首の最上部にある2つの椎骨（環椎と軸椎）が組み合わさる場所に存在します。この小さな関節が、実は私たちの体全体に大きな影響を与えているのをご存じでしょうか？
環軸関節の役割
環軸関節は、頭を左右に回したり、前後に動かしたりする動作を支える重要な役割を担っています。具体的には、環椎（C1）は、頭の重さを支え、軸椎（C2）は、頭の回旋運動を可能にします。このため、私たちが頭を自由に動かすためには、環軸関節がしっかりと機能していることが不可欠です。
影響を受けた場合の体への影響
環軸関節に問題が生じると、その影響は首だけでなく、体全体に波及することがあります。例えば、関節に炎症が起きると、首の痛みや可動域の制限が現れ、首の動きが制限されることにより、肩こりや頭痛が引き起こされることがあります。
さらに、環軸関節のズレや変形が原因で、神経や血管に圧迫がかかることがあります。この状態は、手足のしびれや、体のバランスが取れにくくなる原因となり、全身の不調を引き起こすこともあります。
体のバランスと環軸関節
環軸関節は、体のバランスにも重要な役割を果たします。首がしっかりと安定していることで、体全体の姿勢が保たれ、無理な負担がかかりにくくなります。逆に、環軸関節に不具合があると、姿勢が崩れ、肩や腰に余分な負担がかかり、慢性的な痛みを引き起こすことがあります。
環軸関節のケア
環軸関節のケアは、日々の生活の中で意識して行うことが大切です。首を無理にひねらないようにしたり、長時間同じ姿勢でいることを避けるなど、予防的な対策を取ることが重要です。また、ストレッチや体操を取り入れ、筋肉の緊張を和らげることで、環軸関節への負担を軽減することができます。
稲毛作草部整骨院
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